おいしいお茶の入れ方とコツ

茶菓子コンクールレシピより

鎌倉時代から栽培が始まり、献茶や薬用に使われました。丹波篠山は昼夜の気温差が大きく、気候、風土、土壌に恵まれ、香り高いおいしいお茶ができます。篠山市内では、主に味間・後川地区で多く生産されています。
茶は植物学的に分類するとツバキ科に属し、葉も花も他のツバキ科によく似ています。
歌にもあるように八十八夜の頃の新茶がおいしいのは、一芯二葉といって2枚の若葉のついた新芽の先端だけを摘んで作られるからです。
玉露、煎茶、焙じ茶、番茶、抹茶等種類も多く入れ方も異なるため、いろいろな味や香りが楽しめます。

お湯の温度

お茶はちょっとした入れ方の違いでびっくりするほどまろやかになります。それぞれの葉の特徴を生かしたおいしい入れ方を覚えて、お茶を楽しく味わいましょう。
■お湯の温度
熱いお湯で入れる:渋味の成分が早く抽出して渋味のある茶になる。(中級品以下の葉、番茶)
低い温度でやや時間をかけて入れる:甘味、旨味のある茶になる。(玉露、高級煎茶)

茶種   人数 茶の量     湯の温度  湯の量 侵出時間 液温 つぎ分けた時の一人分の量
玉露上 3人 10g(大さじ2) 50℃  60ml 150秒 35℃ 12ml
玉露並 3人 10g(大さじ2) 60℃  60ml 120秒 40℃ 13ml
煎茶上 3人  6g(大さじ1) 70℃ 180ml 120秒 50℃ 50ml
煎茶並 5人 10g(大さじ2) 90℃ 450ml 60秒  65℃ 80ml
番 茶 5人 15g(大さじ3) 熱湯  650ml 30秒  75℃ 100ml
焙じ茶 5人 15g(大さじ3) 熱湯  650ml 30秒  75℃ 120ml

茶器の選び方

■茶器の選び方 葉の特徴に合わせ、茶の味を一番よく引き立てる茶器を選びましょう。
玉露・・・・・・90ml入りの急須にごく小ぶりの茶碗(旨味が命)
上級煎茶・・・・250ml入りの急須に小ぶりの茶碗
並級煎茶・・・・600ml入りの急須に中ぶりの茶碗(渋味と旨味が調和)
番茶・焙じ茶・・どびん(800ml)に深く大ぶりの茶碗(香りを楽しむお茶)

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