●作り方
- かぼちゃはきれいに洗って縦8つ割のくし形に切り、皮の所々をまだらに向いてから食べやすいようにさらに横2つに切る。
- あずきはよく洗って鍋に入れ、たっぷりの水を加えて火にかける。1回目のゆで汁を捨て、水をかえて中火でゆでる。途中で2~3回差し水をしながらゆっくりと柔らかくなるまで煮る。
- かぼちゃに砂糖を100g程ふりかけてしばらくおいて砂糖が溶けてきたらしょうゆ、塩とだし汁をひたひたに加えて煮立てる。
- 煮立ったら火を弱めて、残りの砂糖で味をととのえ、ことことかぼちゃが柔らかくなるまでゆっくりと煮る。
- かぼちゃが柔らかくなったら、ゆであずきを加え煮汁がほとんどなくなるまで煮て味を十分にしみこませる。
●ひと口メモ
かぼちゃのほっくりした味とあずきが溶け合った懐かしい味のお惣菜。食卓にちょっと甘いものがあると献立にも変化がつく。かぼちゃは煮る大きさに切って生のまま冷凍しておくと便利。
●いとこ煮の語源
あずきをかぼちゃまたは里芋、大根、ごぼうなどと煮るいとこ煮は、堅いものからおい(甥)おいに入れて煮るところから名付けられたという説は広く知られている。しかし12月の年中行事、お事始め(正月の支度に取りかかる意)に作る根菜類やあずきを煮込んだだけのお事汁がなまっていとこ煮となった、という説もある。またかぼちゃとあずきは煮たような味のでんぷん質だからと解釈する説もあり、いろいろ。
コメント